絶倫ファクトリー

生産性が高い

「災害としてのゴジラ」を昇華させたシン・ゴジラ

イギリスの哲学者ホワイトヘッドは、「西洋哲学の歴史はプラトンへの膨大な注釈である」と言った。同様に日本の怪獣映画の歴史は1954年の初代ゴジラに対する膨大なオマージュである。そういう意味で、今回の「シン・ゴジラ」もまた、初代ゴジラに対するオマ…

メルカリとヤフオクのビジネス面での本質的な違い

メルカリを使い始めた。TCGやらオーブン皿やら、色々とお得に変えて楽しい。メルカリ含むこうしたフリマアプリは、CtoCのコマースというくくりでヤフオクと比較されがちだが、よく考えると本質的には全然違う。ユーザーサイドから見てももちろん違いはあるが…

東京タラレバ娘と働きマンってちょうど10年空いてた

(連載開始時期ベースで)ってことをタラレバ娘の最新刊読んでて気づいた。働きマンが2004年連載開始、東京タラレバ娘が2014年開始。そういえば、酒井順子がエッセイの中で「未婚、子ナシ、三十代以上」の女性を「負け犬」と定義したのは2003年だった。今考…

SMAPはアイドルからIdolになった。

Idolというのは本来は「虚像・偶像」の意味である。アイドルはファンの前でいかなる状況であってもその期待に応えようとする。それは彼らが本質的には他者の欲望に応えるだけの虚像=Idolだからであり、その背後には本質的な存在=事務所がいるのだが、無論…

音楽の中にコミュニケーションがあるAWA、コミュニケーションの中に音楽があるLINE MUSIC

ストリーミング型音楽サービス時代において価値があるのは、楽曲そのものではなく楽曲の組み合わせに関する情報=プレイリストだし、そういう意味でAWAの方が優れているのでは、という話。ストリーミング型音楽サービスが急に盛り上がり始めたらしい。とりあ…

Web業界の人はそろそろPDCAという言葉を捨てたほうがいいんじゃないか

PDCAは「小さな改善」を指すものではないし、そもそもWebサイト改善には向いてない。まずPDCAはP=計画ありきの「マネジメント」の話だし、Webはコントロールできない要素が多すぎて精度の高い計画立案が難しいからだ。PDCAサイクルの出自は製造業の品質管理…

「Web解析ツール」は死に、「Predictive First」へと移行する

新卒でWeb系企業に入ってから6年間、webサイト改善の仕事に携わってきたけれど、いわゆるこの業界で言われる一般的な「Web解析」のやり方というのは、もう時代遅れなのではないかとこの半年くらい考えている。正確に言えば、Adobe Analytics(以下AA)やGoog…

ラピュタ、もとい軍艦島に行ってきた。

GW中、今話題の軍艦島に行ってきた。もともといく予定を立てていたところ、上陸の前々日に世界遺産登録の勧告が出た。軍艦島の凄さとは何か。一言でまとめてしまえば、陳腐だが「圧倒的なラピュタ感」だ。単なるアパートや炭鉱跡地の廃墟は他にもある。違う…

ABテストツールは「数打ちゃ当たる」を機械化するためのツールではない

タイトルが全てなんですけどね。 以下のような記事を見つけまして。駄文:ABテストがモノづくりを破壊する | nekokak's blogいろいろと突っ込みどころはあるんですが、まず最初の「ABテストとは何か」が間違ってるんですよね。 ABテストって簡単に言うと2つ…

神保町奇譚

神保町に越してきて十日近く経つが、やれ片付けだやれ買い物だでちっとも街歩きが出来ず、ようやく今日それが叶った。家の目の前にあるワンダーで出久根達郎の『古本奇譚』を見かけた。当初買うつもりはなかったのだが、そのあと同じフロアで手に取ったエッ…

グラビティで始まりグラビティで終わる物語 ―「ゼロ・グラビティ」を観てきた

※ネタバレあり。 1.物語が良い 2.宇宙空間の描写が良い 3.3Dを上手く使っているということでとても良い映画だった。 グラビティで始まりグラビティで終わる物語 既に見た人の多くが口を揃えて言うように、邦題の「ゼロ」は余計だ。この物語はグラビティに始…

「エリジウム」を観てきた

エリジウムを見てきた。第9地区ほどディストピアの描写が面白いわけでもなく、とはいえユートピアの描写もあまり多くなく、世界観の面白さでは第9地区に劣る。第9地区と違ってディストピアとユートピア両方存在するのだが、別に尺はあまり変わってないので、…

2.5次元とは何か ―ニコニコ超会議/超パーティー感想に代えて

2.5次元という言葉がある。この言葉にはいくつか意味があるようなのだが、ここでは「あの人2.5次元ぽい=アニメや漫画のキャラクターのように、発言や動きがユニーク」としておく。昨日ニコニコ超会議と超パーティに行ってきた。超パーティは席が遠かったし…

エル・グレコの絵がめっちゃマジック・ザ・ギャザリングのイラストっぽい。

爆弾低気圧に紛れて4時くらいに行けば空いてるだろうという魂胆で、会期末最後の土曜日、エル・グレコ展に行ってきた。構図が凄い、時間的な動きを感じるなど、素晴らしい点はいくつもある。しかし一番印象に残ったのは、エル・グレコが<見えないもの>を<…

「なりきり」はなぜ擬似恋愛なのか

女の子ウェブの隠し味、「なりきり」の秘密に迫る! - ねとぽよ 先日の「なりきり」記事への反響について - ねとぽよ この2つの記事を読んで、ふとなぜ「なりきり」が擬似恋愛になるのか、考えてみた。 それは「なりきり」も恋愛も、もある種の「役割への期…

Webはコンテンツとプラットフォームがすごく近い。紙は遠い。という話。

こんな話である。 Webはコンテンツとプラットフォームがすごく近い。紙は遠い。 紙の本や雑誌を作る過程(企画・執筆・編集・印刷・製本……)とそれらを売る過程(流通・書店での販売)がきっちり分かれている。当たり前だと思うかもしれないが、これらをウェ…

本当のGooglezon

焦点:米アマゾンとグーグル、2013年は「衝突」不可避Amazonが顧客のデータ販売で広告ビジネス=Googleの領域に攻勢をかけようというのに対し、GoogleもモバイルECの分野でAmazonに仕掛けている、という記事。お互いにWebを入り口としながら、Amazonはリアル…

ニコニコ動画とこれからのインターネットと

党首討論をニコニコ動画で見た。これが日本のインターネットのターニングポイントだ!とは言わないが、もし将来歴史の教科書にインターネットの歴史が載るとすれば、その中に刻まれるであろう出来事なのかなと思う。テレビが持つ公共性は凋落の一途をたどっ…

これはものづくりの本ではない―クリス・アンダーソン『MAKERS』感想

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる作者: クリス・アンダーソン,関美和出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/10/23メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 746回この商品を含むブログ (26件) を見るものづくりのプロセスがデジタル化されることで、製造業の「…

こじらせ女子とは何か

こじらせとは、ワナビーと構造的に対になる言葉である。 過剰供給される「ありえるかもしれない自分」 人は様々な「物語」を生きる。消費社会はメディアを通じて私達に様々な可能性を見せる。時に人はそうした外部の物語が先行して、行動よりも願望が先回り…

松谷創一郎『ギャルと不思議ちゃん論』

ギャルと不思議ちゃん論: 女の子たちの三十年戦争作者: 松谷創一郎出版社/メーカー: 原書房発売日: 2012/08/24メディア: 単行本購入: 19人 クリック: 697回この商品を含むブログ (10件) を見る ギャルと不思議ちゃんの系譜 「ギャル」と「不思議ちゃん」の系…

幸福な消費/不幸な消費:速水健朗『都市と消費とディズニーの夢』と新雅史『商店街はなぜ滅びるのか』

幸福な消費:速水健朗『都市と消費とディズニーの夢』 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代 (oneテーマ21)作者: 速水健朗出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/08/10メディア: 新書購入: 1人 ク…

ダークナイト・ライジングを見た。

『ダークナイト ライジング』町山氏 公開直後ネタバレ用心ツイート ここで書かれていることでだいたい事足りる感想だった。 娯楽映画としては楽しめるけど、ノーラン×バットマンでわざわざやらんでも。インセプションに続くノーラン最新作、またはダークナイ…

頓知.の新サービス「tab」を使ってみた

頓知.の新サービス「tab」のβユーザー招待状が来たので、使ってみた。 http://tab.do/ tumblr と Pinterest の間、といった感じのサービスだった。 【機能】 気に行った画像を、「tab」と呼ばれるユーザーが作ったトピックページにクリップしていく。tabは全…

Gunosy がすごい

昨日のエントリーで「自分に必要な情報を選ぶためのフィルターは淘汰される」という話を書いた。『閉じこもるインターネット』の著者は、メディアがユーザーの望むものだけを与えることで、衆愚的なコンテンツばかりになることを危惧していた。それ自体はす…

『閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義』

未読だったので読んだ。「グーグル・パーソナライズ・民主主義」というサブタイトルでほぼどういう本だか見当が付きそうだが、その検討は外れていない。 インターネットではユーザーとサービスの間でフィードバックループが起きやすい。ユーザーの行動が定…

Deliciousを久々に見たらひどいことになっていた件

Deliciousを久々にみたら、ひどいことになっていた。 Delicious はてなブックマークの元ネタくらいに考えていたのだが、今はキュレーションサービスに舵を切ったらしい。キーになるのは「Stack」という概念だ。Pinterestをご存知の方はPinterestの「Board」…

キュレーションサービスとアグリゲーションサービスの違い

こんなものを見つけた。 Pittaa プレスリリースによれば、「Hot と Like の 2 つのタイムラインで情報収集を効率化する、キュレーション型 Twitter クライアント」だそうである。 http://fuller.co.jp/press/pittaa.pdf キュレーションを標榜するサービスは2…

Google の無い世界 あるいは女の子のウェブの歴史

これまで何度ウェブの歴史が語られたのか。それは知る由もない。そして、そのなかでどれだけ女の子たちのウェブ体験が体系化され、テキストとして残されてきたのか。それはそもそもそんなことがあったのだろうか。ブログが流行し、SEOが市民権を得てからとい…

ブログのコメント欄になぜ聖地が生まれたのか?

ソーシャルなメディアとしてのブログと、画面の中の“聖地” 最近、ブログとかソーシャルメディアとか、ましてやインターネットとか、そうしたネットにおける「大きな主語」を持った面白い文章を読んでいなかった。これはひさびさに面白いと思った。 前編とな…

はてなOneを使ってみた

重い 「いいね!」がスターなのはお約束 はてなブログやはてブを使うとちゃんとそれが自動的に流れる。 アバターの「ハッピィ」は……。 とりあえず「Facebookにバカが集まっているわけでもTwitterがバカ発見器なわけでもなく、世の中大概の人はバカなんだー!…

紙の同人誌と電子書籍の同人誌の違い

『ねとぽよ』という同人誌に少し関わった。 http://netpoyo.jp/ 『ねとぽよ』は冬コミであの坂口さんを全面に押し出したカードを販売したけれど、それ以降は基本的にWebサイト上での通販という形になっている。電子書籍なので普段自分が見てきた紙の同人誌と…

「団地団V 〜だんちのよあけ」感想

「団地団 〜ベランダから見渡す映画論〜」の出版記念トークイベント「団地団V 〜だんちのよあけ」に行ってきた。『ぼくらのよあけ』作者の今井哲也氏を迎えて、3時間以上に渡って団地への愛にあふれるトークが繰り広げられた。団地団 ?ベランダから見渡す映…

「偶然」は「必然」に勝てるのか? Facebook vs Google

クーリエ・ジャポンの3月号に「Faceobook vs Google 「ウェブの未来」を賭けた戦いが始まった」という論考が載っていた。元はアメリカのフォーチュン紙の記事。COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012…

Facebookは「Webのダッシュボード」になるか

OpenGraphのスタート FacebookのOpenGraph戦略が発表されてしばらくたったが、先日ついに対応アプリがローンチされた。中には「Pinterest」など、今話題のWebサービスも含まれている。Facebook「Open Graph」開始、タイムラインアプリによるソーシャルエクス…

「代官山 T-SITE」の「蔦屋書店」に行ってきた

先月オープンした「代官山 T-SITE」の「蔦屋書店」、いわゆる「大人のツタヤ」に行ってきたので雑感。代官山DAIKANYAMA T-SITE3,40分しかいなかったのだけど、良くできていると思った。2階建て(3階もあるようだけどスタッフオンリーの模様)の建物が3つ並ん…

FlipboardやSummifyがいまいちな理由

FlipboardとかSummifyとか、ソーシャルメディアからリンク情報を引っこ抜いてきて綺麗に見せる系のアプリ流行っていますね。 でも個人的にはあれで情報収集するのはちょっとなあという結論に今のところ落ち着いている。 自分が今やってるWeb経由での情報収集…

はてなブログのちょっといいところ

はてなブログからユーザーアンケートの依頼が来たので、disっといた 実直な感想を申し上げたその罪滅ぼしじゃないですが。 はてなブログ、使うと実はじわじわ「いいな」と思う点もあって、それは「記事を書く」時の入力エリアの広さ。この広さは結構書いてて…

「僕等」の居場所としてのWebはもう終わってる

普通の女子大生は、Google+で「日本一」になんかなっちゃいない。 話としては分かるんですよ。でもこういう感性って、もう圧倒的に古いと思うんですよ。 ここで言及されている坂口さんみたいな、Webをセルフプロデュースの場所としてさらっと、自然に使いこ…

『ぼくらのよあけ』における団地の意味

ぼくらのよあけ(2) (アフタヌーンKC)作者: 今井哲也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/22メディア: コミック購入: 8人 クリック: 104回この商品を含むブログ (43件) を見る『ぼくらのよあけ』第2巻が発売されたよやったねエントリー。 すべての時間…

「UNHATE」はコラなんだけどトスカーニはコラ基本的に使ってないっぽい

ソーシャルメディアにおけるベネトン広告「UNHATE」の広まり方 ↓これを見るとトスカーニは2000年にベネトンを離れているらしい。 http://www.ne.jp/asahi/box/kuro/report/benettonad.htm http://www.ne.jp/asahi/box/kuro/report/benetton.htm しかしトスカ…

ソーシャルメディアにおけるベネトン広告「UNHATE」の広まり方

「枠」を揺さぶるベネトンの手法 ベネトンの新しいキャンペーン「UNHATE」が話題になっている。 http://unhate.benetton.com/campaign/china_usa/敵対する国家首脳(一部宗教トップ)同士がキスしている写真が並ぶ。もちろんコラージュだが、かなり「本物」…

Versace と H&M コラボのCMがかっこいい

The Very Best of Versace for H&M - H&M Winter 2011かっこいいというか、分かりやすい。大量消費社会のアリス。女王は、自分。‘MY HOUSE, MY RULES, MY PLEASURE’大量生産品のチープさを、自己決定権の演出にうまくつなげている。 モダンタイムスでチャッ…

はてなブログで他の人とちょっぴり差をつける方法

管理画面から「デザイン」→「カスタマイズ」→背景画像 で好きなのを選ぶ。カスタマイズと言っているけど実は選択式。楽に差別化可能。 - にしてもはてなブログがあまりにもプレーン真っ白素朴純情スーサイドノーサイドな感じでいまいち使い道が思いつきませ…

アーキグラムと黒川紀章の絶望

アーキグラムという建築家グループがいた。 アーキグラムとは、1960年代から1970年代初頭にかけて活躍したイギリスの建築家グループの名称であり彼らが出版していた雑誌のタイトルです。 ピーター・クック(1936-)ら、6人の建築家がメンバーだったアーキグ…

なるほどねーいったん書いた記事は書いた当時の記法でしかエディティングできないのか。

にゃう にゃうにゃう なるほどねーいったん書いた記事は書いた当時の記法でしかエディティングできないのか。

「hateblo」ってちょっとアメブロっぽくてチャラいって思ったけど取っちゃった

画像ってどうやっていれるんこれ? Amazonは??? むむむむ。

「メタボリズムの未来都市展」と文学フリマ『筑波批評 2011年秋号』

森美術館で開かれている「メタボリズムの未来都市展」に行ってきた。 1960年代の日本に、未来の都市像を夢見て新しい思想を生み出した建築家たちがいました。丹下健三に強い影響を受けた、黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦といった建築家たちを中心に展開されたそ…

タスク管理をデジタルでやるべき理由

タスク管理を手帳や付箋でやる人もいるが、個人的にはデジタルの方が良いと思っている。理由は「タスク分解とそのやり直しが容易」「優先順位の変更が容易」の2点だ。 タスク分解とそのやり直しが容易 タスク管理とは、やるべき事柄を最小の作業粒度にまで分…

ソーシャルメディアをWeb解析の視点から捉えるブログ「グラフカタリスト」始めました

お知らせエントリですが。 ソーシャルメディアをWeb解析の視点から捉える「グラフカタリスト」というブログを始めました。グラフカタリスト割とお仕事色が強いですが、ソーシャルメディアの話題がある割にWeb解析の話があまり混じってこないなーと思い、ざぶ…