絶倫ファクトリー

生産性が高い

社会学

「デキルオンナ」

「できる女」という公害:日経ビジネスオンラインなかなか面白いなぁと思いつつ、いわゆる「できる女(男でも良いと思うが)」からしてみればやっぱり筆者の意見は負け犬の遠吠えに過ぎないんだろう。というのもある立場の人間を批判するとき、本当に批判し…

カラシニコフな社会で恋をする

あれこれ考えているうちに、カラシニコフ、つまりAK-47な社会というフレーズを思いついた。いや別にみんながAK-47を乱射する社会じゃなくてね。 AK-47が優れている点は、部品がユニット化されており、修理がしやすい点。かつそれぞれの部品・ユニット間の間…

「経済性」がやっぱり残す一抹の不安(下)

(上)はこちら。 「経済性」がやっぱり残す一抹の不安(上) - No Hedge!で、改めて先日の議論に僕なりの立場、というか予想される反論を書かせていただくと。 経済性に経済性で応答する、その結果システムが生活世界を侵食するが、それはそれで仕方ない、…

「経済性」がやっぱり残す一抹の不安(上)

先日のエントリはコメント欄がえらい豪華なことになった。皆さんの議論がいい意味でエントリから外れてくれたおかげで、かなり面白く有益なコメント欄になった気がする。 せっかくなので以下コメント欄をまとめさせて頂く。勝手にエントリに載せるなゴルァ、…

シンパシーという奇蹟

Amazon.co.jp: 人間の条件 (ちくま学芸文庫): ハンナ アレント, Hannah Arendt, 志水 速雄: 本まだちびっとしか読んでないのだが、一つ気になったワードがある。 「共苦(シンパシーとルビはふってある)という奇蹟」なる言葉だ。 マスメディアの喧伝する「…

Context of Democracy

夕張市についてのニュースは、こういっちゃ不謹慎かもしれないが日本の様々な切り口を見せてくれるようで、有る意味面白い。 財政破綻の責任について、「当時の市長は何をやっていたんだ」「自分達で作った借金は自分達で返せ」と市側に詰め寄る市民。ただこ…

少年法改正

お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) びっくりした。mixiのニュース見たらコメントがひどい。 少年法改正マンセー厳罰化マンセー。そりゃないでしょ。 凶悪な少年犯罪は増えてません、減ってますよと。資料をmixiで大変詳しく書いている方がいたので借り…

犯罪者と厳罰

二週間も書いていませんでした。書きたいことがなかったのが一番の原因ですが。つかネットから離れてました。今朝一限を寝過ごして見ていた朝の報道番組に、奈良の女児殺害事件の犯人の弁護士が出ていました。 彼は犯行が犯人の過ごしてきた環境(いじめだと…

厳罰化の理由

ゼミの発表。フーコーが終わりました。トップバッターにもかかわらずB4用紙に細かい字で詰め込みまくって5枚叩きつけてきました。 評価は悪くなかったので、あとはコレを生かしてゼミ論です。どーなるやら。で、メモ程度に思ったことを書き連ねる。 酒鬼薔…

日本語とコード

よく言われることかもしれませんが、日本語って「言葉」に不誠実な言語な気がします。他の言語と比べたわけじゃないから分からないんですが。たとえば職場の飲み会で上司が初めに「今日は無礼講で・・・」と言っても、実際には読んで字のごとくの無礼講では…

何に興味があるのか?

僕は一応社会学専攻を標榜しておりますが(専攻に分かれるのは三年から)、じゃあ社会学の中のどんな分野に興味があるのかといわれると、途端に困ります。というのも、社会学の中で何かの分野に興味を持ったならば、100%と言っていいくらいその他の分野にも…

動物化するポストモダン

「小さな物語」から「大きな物語」にさかのぼる時代、そして後者の喪失によってフェイクとしての「物語」を求める時代、そしてそのフェイクすら必要とせず、ただ単に深層のデータベースを貪る現代のオタクたち。それはコジェーブが指摘した「動物的」な態度…

ー読書日記ー#4−1 公共性の構造転換 第一章 ハーバーマス

■概観■公共、という言葉が何を示すのか。公共性を学ぶ際、それは非常に根本的な問題であり、まず最初に定義されるべき問題であろう。だがえてして、この抽象的な言葉は始まりでもありまた、終わりでもある。何が公共性なのかを始めに問い、その答えが一冊の…

ー読書日記ー♯2 下流社会 三浦展

確かに売れている。新書で、周りに買った人間を四人も見たのは初めてだ。にもかかわらず、いやだからこそというべきか、読後の言い知れぬ気持ち悪さは筆舌に尽くし難いものがあった。そもそも本書で扱われている「階層化社会」という概念は、本来の意味での…

ー読書日記ー♯1 資本論 第一章 商品

商品とは?使用価値と交換価値という二重の価値形態を持つ物体。使用価値はその有用性によって大きさが計られ、交換価値は商品に費やされた抽象的人間労働の時間の長さによって大きさが決まる。商品が交換される際、その直接的交換可能性は、人間労働の具体…