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絶倫ファクトリー

生産性が高い

読書日記

これはものづくりの本ではない―クリス・アンダーソン『MAKERS』感想

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる作者: クリス・アンダーソン,関美和出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/10/23メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 746回この商品を含むブログ (26件) を見るものづくりのプロセスがデジタル化されることで、製造業の「…

幸福な消費/不幸な消費:速水健朗『都市と消費とディズニーの夢』と新雅史『商店街はなぜ滅びるのか』

幸福な消費:速水健朗『都市と消費とディズニーの夢』 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代 (oneテーマ21)作者: 速水健朗出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/08/10メディア: 新書購入: 1人 ク…

『閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義』

未読だったので読んだ。「グーグル・パーソナライズ・民主主義」というサブタイトルでほぼどういう本だか見当が付きそうだが、その検討は外れていない。 インターネットではユーザーとサービスの間でフィードバックループが起きやすい。ユーザーの行動が定…

『ぼくらのよあけ』における団地の意味

ぼくらのよあけ(2) (アフタヌーンKC)作者: 今井哲也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/22メディア: コミック購入: 8人 クリック: 104回この商品を含むブログ (43件) を見る『ぼくらのよあけ』第2巻が発売されたよやったねエントリー。 すべての時間…

今井哲也『ぼくらのよあけ』と阿佐ヶ谷住宅

ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)作者: 今井哲也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/23メディア: コミック購入: 26人 クリック: 352回この商品を含むブログ (61件) を見るAmazonより。 西暦2038年、夏。人類が地球から宇宙を見上げている、そ…

『思想地図 vol.4 「想像力」』

思想地図vol.4 特集・想像力 (NHKブックス別巻)作者: 東浩紀,北田暁大,宇野常寛(編集協力)出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2009/11/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 79人 クリック: 2,252回この商品を含むブログ (92件) を見る 腑に落ち…

ハイコストパフォーマンスな『Twitter社会論』

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)作者: 津田大介出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2009/11/06メディア: 新書購入: 39人 クリック: 1,493回この商品を含むブログ (284件) を見るジャーナリストの著者らしく、エピソードごとの掘り下げ…

『1995年以後―次世代建築家の語る現代の都市と建築』レビュー

2日のエントリを「前編」と銘打ってしまった以上、後編を書かねばならない。書かねばならないというか、実際書いていたのだが、不手際で7割くらい書いた文章をふっ飛ばしてしまい、塩漬けになっている。 たぶん近日中に今日の日付より前に設定した日記で現れ…

『思想地図 vol.2』レビュー

思想地図〈vol.2〉特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻)作者: 東浩紀,北田暁大出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2008/12メディア: 単行本購入: 37人 クリック: 362回この商品を含むブログ (105件) を見る遅まきながら、あけましておめでとうご…

『アーキテクチャの生態系』から見るニコニコと2ちゃんねるの分岐

アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか作者: 濱野智史出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2008/10/27メディア: 単行本購入: 97人 クリック: 1,074回この商品を含むブログ (264件) を見る アーキテクチャの内部にとどまるニコニコ…

直線の生、始まりの点―『ひかりのまち』

ひかりのまち (サンデーGXコミックス)作者: 浅野いにお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/06/17メディア: コミック購入: 6人 クリック: 33回この商品を含むブログ (289件) を見る 点ではなく、直線としての生 宮台真司が「意味から強度へ」を掲げ、「今」…

『サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む』

サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書)作者: 鈴木謙介出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/10メディア: 新書購入: 11人 クリック: 168回この商品を含むブログ (103件) を見るどちらかというと、「社会学者・鈴木謙介」…

『アキハバラ発 00年代への問い』を読んだ

アキハバラ発〈00年代〉への問い作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/09/26メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 133回この商品を含むブログ (56件) を見る今年の6月8日に発生した秋葉原通り魔事件について、さまざまな論考を載せた本。 ア…

トライヴ/リアル/サバイヴ――『リアルのゆくえ』から

リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)作者: 東浩紀,大塚英志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/19メディア: 新書購入: 19人 クリック: 394回この商品を含むブログ (182件) を見るamazonの商品説明にある「「わかりあう」つも…

テロとしての『ゼロ年代の想像力』

ゼロ年代の想像力作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/07/25メディア: ハードカバー購入: 40人 クリック: 987回この商品を含むブログ (265件) を見る今週の「自己啓発トークラジオ SURViVE」で『ゼロ年代の想像力』を取り上げるらしいので…

『アキバ通り魔事件をどう読むか!?』をどう読むか。

アキバ通り魔事件をどう読むか!? (洋泉社MOOK)作者: 洋泉社ムック編集部出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2008/07/29メディア: ムック購入: 6人 クリック: 151回この商品を含むブログ (39件) を見る 「分かりやすさ」に振り回される人びと いわゆるこうした「…

我々は何を隠してきたのか、あるいは「不可能性」の変遷

不可能性の時代 (岩波新書)作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/04/22メディア: 新書購入: 14人 クリック: 179回この商品を含むブログ (162件) を見る大澤真幸『不可能性の時代』を読み返していた。つらつらとメモ程度に。 不可能性―現実と…

「フォト・リテラシー 報道写真と読む倫理」

フォト・リテラシー―報道写真と読む倫理 (中公新書)作者: 今橋映子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/05メディア: 新書購入: 6人 クリック: 84回この商品を含むブログ (48件) を見る1952年、後に写真史上にその名を残す写真集、『決定的瞬間』…

「昭和三十年代主義」という夢想、もしくは勝ち逃げの思想

昭和30年代vsポストモダン―定常型社会への回帰 昭和三十年代主義―もう成長しない日本作者: 浅羽通明出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/04メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 181回この商品を含むブログ (60件) を見る オビ裏には「日本人が昭和レトロ・…

公共圏か動物か―思想地図における白田―東の議論を巡って

思想地図〈vol.1〉特集・日本 (NHKブックス別巻)作者: 東浩紀,北田暁大出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2008/04メディア: 単行本購入: 27人 クリック: 1,022回この商品を含むブログ (163件) を見る思想地図を読み進めている。東浩紀、北田暁大、萱…

「友だち地獄―『空気を読む』世代のサバイバル」

友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書)作者: 土井隆義出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/03メディア: 新書購入: 12人 クリック: 268回この商品を含むブログ (100件) を見る2006年度、僕がゼミで御指導いただいた先生の本である。…

「不安型ナショナリズム」の疑問点

不安型ナショナリズムの時代―日韓中のネット世代が憎みあう本当の理由 (新書y)作者: 高原基彰出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2006/04メディア: 新書購入: 2人 クリック: 119回この商品を含むブログ (75件) を見る「不安型ナショナリズム」を読んだ。日中韓…

「犯罪不安社会」―規範と環境について

犯罪不安社会 誰もが「不審者」? (光文社新書)作者: 浜井浩一,芹沢一也出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/12/13メディア: 新書購入: 6人 クリック: 159回この商品を含むブログ (92件) を見る 規範と環境は対立するのか 前回のエントリでは、2ちゃんねる…

「ウェブ炎上」と「嗤う日本の『ナショナリズム』」

このカテゴリでエントリ書くのは久しぶり。本読んでいなかったわけじゃないというか、むしろ最近では今が一番本読んでるんですが、うまいことまとめられない。ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)作者: 荻上チキ出版社/メーカー: 筑摩書房発売…

「文化系トークラジオ Life」―ロストジェネレーションについて―

[rakuten:book:12544438:detail]いやー素晴らしい。この本は、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeというラジオ番組の内容を書籍化したもので、僕は普段podcastでこれを聞いている。メインパーソナリティは社会学者の鈴木謙介で、サブとして仲俣暁生さんや津…

「新聞社―破綻したビジネスモデル」

【送料無料】新聞社ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 雑学・出版・ジャーナリズム > ジャーナリズムショップ: 楽天ブックス価格: 735円楽天で詳細を見るデザインを変えました。文字が小さくなったが、長文を書きがちなこのブログに…

「ウェブ社会の思想」

【送料無料】ウェブ社会の思想ジャンル: 本・雑誌・コミック > PC・システム開発 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,124円楽天で詳細を見る「ウェブ社会の思想」というタイトルだけ見ると、「ウェブ進化論」の類のウェブ2.0的なウェブ未来論か、「計算…

「まちづくりの新潮流」

まちづくりの新潮流―コンパクトシティ/ニューアーバニズム/アーバンビレッジ作者: 松永安光出版社/メーカー: 彰国社発売日: 2005/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (8件) を見る 副題に「コンパクトシティ/ニューアーバニズ…

「自由論」J.S.ミル/「Haru」始めました。

ミニブログ Haru.fmへようこそ!「Haru」を始めてみました。すげー気軽に書き込めるブログ?みたいな感じ。 かなりゆるい。まだベータ版なので色々突っ込みどころはあるけれど、日本語版Twitter見たいな感じで良。 み、みんなで頑張って繋がろうよ!…社会学…

社会学の根本概念

社会学の根本概念 (岩波文庫)作者: マックスヴェーバー,Max Weber,清水幾太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1972/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 51回この商品を含むブログ (37件) を見る途中で吐血しそうになるくらい読みづらい。とりあえず最低…

活字をつめ込みすぎた

一気に三冊。幸福論―“共生”の不可能と不可避について (NHKブックス)作者: 宮台真司,鈴木弘輝,堀内進之介出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/03メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 30回この商品を含むブログ (64件) を見る宮台 真司, 鈴木 弘輝…

「昭和33年」

昭和33年 (ちくま新書)作者: 布施克彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/12メディア: 新書 クリック: 26回この商品を含むブログ (13件) を見る「Always 三丁目の夕日」等、昭和30年代を美化したようなノスタルジーブームに異を唱える本。「あの頃は決し…

「差別言論」

差別原論―“わたし”のなかの権力とつきあう (平凡社新書)作者: 好井裕明出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 136回この商品を含むブログ (21件) を見る「差別の社会学」の好井先生の本。 なかなか面白い。 好井先生は…

「郊外の社会学」(改変)

郊外の社会学―現代を生きる形 (ちくま新書)作者: 若林幹夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/03メディア: 新書購入: 3人 クリック: 81回この商品を含むブログ (53件) を見る4/21 改変 アマゾンのレビューにも書いたのだけれど、この本は無理矢理「動ポ…

「非行少年の消滅」

非行少年の消滅―個性神話と少年犯罪作者: 土井隆義出版社/メーカー: 信山社出版発売日: 2003/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (16件) を見るテストと言うこともあり、さくさくっと読んでみたのだが、なかなか面白い。2000年…

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)作者: マックスヴェーバー,大塚久雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1989/01/17メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 188回この商品を含むブログ (232件) を見る去年読んだのだけれど、レポートの関…

読書欲再燃?

最近ゼミ論用の本を中心に本を欲している。読書のスピードがけたたましく遅い俺としてはわりと速いペース。過防備都市 (中公新書ラクレ)作者: 五十嵐太郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/07メディア: 新書購入: 1人 クリック: 26回この商品を含む…

ブログ論?

ネット社会の未来像 (神保・宮台激トーク・オン・デマンド (3))作者: 宮台真司,東浩紀,西垣通,神保哲生,水越伸,池田信夫出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2006/01メディア: 単行本 クリック: 30回この商品を含むブログ (51件) を見るを読んでいて、東浩紀が「…

カタルニオチル ナラ オチテシマエ

「ニート」って言うな! (光文社新書)作者: 本田由紀,内藤朝雄,後藤和智出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/01/17メディア: 新書購入: 14人 クリック: 354回この商品を含むブログ (286件) を見る「ニートって言うな!」を読んで思ったんだが。ポスドク問題…

方法序説

うんうん、デカルトが頭がいいことは分かった。何か気象学やら光の関係についてかなりグダグダ述べてる。ただ、どうやら彼は神の存在を通して「真」なるものを見ているようだ。そして、この本における中国人への蔑視とも取れる表現を見る限り、一神教のない…

動物化するポストモダン

「小さな物語」から「大きな物語」にさかのぼる時代、そして後者の喪失によってフェイクとしての「物語」を求める時代、そしてそのフェイクすら必要とせず、ただ単に深層のデータベースを貪る現代のオタクたち。それはコジェーブが指摘した「動物的」な態度…

希望格差社会

さて読み終わりました希望格差社会。感想としては。「下流社会」のネタ本。以上。ってことで終わらせたいんですがいいですか?いややってることは下流社会よりもう一個メタレベルが上のことだと思うんだけど。要は日本の構造を「希望」を媒介にしたシステム…

ふと思いついた

これ読んでみて思ったこと。東浩紀が、昨今の「感動系」の流行について反駁不可能性の観点から論じていた(情報が氾濫し、あらゆる言説に反駁可能性が生じつつある今、感動した/しないという完全に個人の感情にゆだねられた反駁不可能な言説に人々が向かう傾…

ー読書日記ー#4−1 公共性の構造転換 第一章 ハーバーマス

■概観■公共、という言葉が何を示すのか。公共性を学ぶ際、それは非常に根本的な問題であり、まず最初に定義されるべき問題であろう。だがえてして、この抽象的な言葉は始まりでもありまた、終わりでもある。何が公共性なのかを始めに問い、その答えが一冊の…

ー読書日記ー#3 公共哲学とは何か 山脇直司

アマゾンのブックレビューで非常にうまいのを見つけちゃったんでなかなか書く気が失せたけど。リベラルな文体ながら、決して普遍主義一辺倒にならない形で公共性の在り方を描いている。「活私開公」は本書のメインテーマであり、最終的な目標でもある。これ…

ー読書日記ー♯2 下流社会 三浦展

確かに売れている。新書で、周りに買った人間を四人も見たのは初めてだ。にもかかわらず、いやだからこそというべきか、読後の言い知れぬ気持ち悪さは筆舌に尽くし難いものがあった。そもそも本書で扱われている「階層化社会」という概念は、本来の意味での…

ー読書日記ー♯1 資本論 第一章 商品

商品とは?使用価値と交換価値という二重の価値形態を持つ物体。使用価値はその有用性によって大きさが計られ、交換価値は商品に費やされた抽象的人間労働の時間の長さによって大きさが決まる。商品が交換される際、その直接的交換可能性は、人間労働の具体…