絶倫ファクトリー

生産性が高い

テスト前に戯言を一つ。


こういう記事を見ているとまぁいったい家族とはホントに何なんだと思う。「子供がかわいそう!」とか陳腐な結論をつけると面白くないので言わないが、裁判所の命令まで無視して子供を手元に置いておきたがる祖父母というのは、そんなに親元に子供を置きたくないのか。どんな親なんだと邪推の一つもしたくなるが、それはワイドショーに任せておこう。

そもそも「子供を第一に考える家庭」ってのがあるべき姿として奨励されたのはいつごろなんだろうか。別にそれがいつだっていいんだけれども、おおよそ予想が付くのは結局子供が国の経済的な側面を多く含んだ上での成長の鍵になるからだろう。戦後の日本を言うならば、国ー学校ー家庭という、一連の「教育的ベルトコンベアー」なる流れが完成したとき、学校における「校則」とともに家庭は「あるべき家族の姿」という規範をいつのまにか背負うことになった気がしてならない。結局これはベルトコンベアーの出発点にある「国」がーそして国を牛耳っていたのは極端に男性が多いことに注目しなくてはならないー支配体型を確立するために作った規範だった。と思う。

「あるべき家族の姿」を、汗水流して自分の体力・時間を必死に割いて守る。そうした結果いったい得をするのは誰なのか?そうした、家族という「神話」の構造に少しずつ女性が気付いている、あるいはとっくに気付いているから、「20代前半で結婚して、仕事は退職して育児に専念」というイメージにリアリティを感じられなくなっているのかもしれない。