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リスクの可視化について

livedoor ニュース - 倫理欠くライブドアPJライター・大森勇三さんを放置していいのか:Birth of Blues

面白い記事を見つけたんで紹介します。

ライブドアは、PJ(パブリックジャーナリスト)という制度を設け、一般の閲覧者とライブドアの記者の中間地点にいるようなライターを使っています。詳しくは→livedoor ニュース

このPJの中で、上記のエントリに載ってる記者がエラーとかいう記事を書いてるんですよ。もう突っ込みどころ満載です。ほとんどの突っ込みは上記のエントリでされてるので、僕は少し細かいところを。

この女子大生誘拐事件は、世間でも被害者の稼ぎっぷり、メディアへの露出っぷりで批判的な意見も出てます。
あんだけ稼いであんだけメディア出れば、誘拐されて当然だ、みたいなね。けどそれはちょっと違うと思う。

重要なのは、彼女達親子が、自分達の生活をメディアにさらすことで誘拐につながるかどうかの「リスク」を見えていたかどうか。というかそのリスクが「可視状態」にあったかどうかだと思います。
ここがコロンビアだったらおそらくあの親子の行動は愚の骨頂でしょう。しかしこの日本で、金持ちの娘だからと言ってバス停でバス待ってたら拉致されるなんてこと日常的に考えますか?考えないでしょう。それだけこの国では、誘拐されるリスクなんて可視状態にないんです。
むしろ、マスメディアこそこういう「リスクの可視化」を行える立場じゃないんでしょうか。誘拐された女子大生の友達が、「あんたそんなにテレビ出てると狙われるよ?」とか言ってもスルーされるかも知れませんが、新聞なりテレビなりが言えば効果はあるでしょう。(警察は事件が起きてからしか動きませんから、可視状態になった後の処理担当です)
ところが当然メディアはそんなことしない。あくまで商売のネタに使うだけです。自分達のやるべきであったろう仕事を放棄しながら、被害者を後から叩くというのは「ずるい」やり方でしょう。

ただこの「リスクの可視化」は微妙なところがありまして、あんまり煽り立てられると「最近少年の凶悪犯罪が激増している」とか統計の恣意的利用*1によるインチキが出回ることにもなりかねません。その行き着く先がゲーテッド・コミュニティの増加のような気がするんですが、それはまた今度。
結局、これまでの日本は可視化されたリスクが偏っていたことに問題がある気がします。児童虐待なんかが問題になってきたのは平成になってからしばらく経ってのことだったような気がしますが、こうした「家庭内のリスク」だとかももうちょい早くから可視化させて欲しかったものです。

*1:土井隆義氏の著作参照