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OhmyNewsー"News"を冠する価値ー



炎上についての次がこの記事ってのも何だかアレですが、コメント欄(に相当するもの)が炎上してます。

何が起きてるかというと

侵略の片棒を担げば当然、“テロ”に見舞われる危険も高くなる。わざわざ原因を作っておいて報復に怯える茶番劇。

よしよし臣民どもよ、などという得意満面の目線を万が一にも向けられる屈辱に耐えられるはずもなかったから。

等々の文章に対してコメント欄がかなり燃えてたんですが、そのコメント欄にこの記事に対して「愚痴を書いただけ」という批判がありました。まー確かにそうだと思います。


多分記者の斉藤さんは、防災の日の自衛隊の訓練に米軍が参加してきたこと、これに対して素朴に「わー米軍も日本を救助してくれるんだね、米軍万歳!」と喜んでるのではなく、その裏にある(かもしれない)意図を読み解け、という話をしたかったんでしょう。
そういう、視点の転回的なものはこれが「News」の名を冠する以上必要だと思いますし、今のマスメディアに欠けてることだと思います。

でもね。
じゃあちゃんと取材してくださいという話。この防災訓練が日米再編計画の一環だとする「推測」は状況証拠から成り立つ。けどだからといって本当にそうだとする証拠もないわけで。
「News」の名を冠するなら、単なる憶測だけでなくきちんと取材してもう少し説得力のある話を持ってくるべきです。
ただこの場合、証拠も何も中身が軍事機密なんで、そう簡単に証拠なんざ持ってこれるわけがないでしょうが。

そういうわけで、個人のブログに書くならまだしも、OhmyNewsという媒体に載せるには確かに個人的な「愚痴」としか言えないような文章になってるのです。視点は良いと思うんですが、表現方法がちっとズレた。

で、もうひとつ。炎上してるコメント欄なんですが、後半はわりとしっかりした議論が展開されてるものの、前半とかみんながみんな同じ箇所をあげつらって非難しすぎな気が。上に引用した部分とかね。一回「おかしい」といわれれば大体分かりそうな箇所なんですが、同じようなところ引用して言いたいこと言ってさよならってのは、結局それも愚痴です。コメント欄なんだから良いじゃないかといわれればそれまでですが、果たしてそうした愚痴を期待してコメント欄をつけたのかというと違う気もします。もちろん、愚痴のレベルを超えて理論的に話を展開してる人もいますが。

OhmyNewsは、市民記者制度、コメント欄等、色々工夫はしてますが、結局そうした「双方向性」が果たして「News」の名を冠するにふさわしいものを作れるのか。今回の斉藤さんは「市民」というより経歴だけ見れば「プロ」ですが。
それとも「News」の言葉の意味そのものを変革しようとしてるのか。いろんな意味でこれから楽しみです。