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景観についての雑感

カテゴリの政治ってのは、たまたま都市政治学の授業内で考えたことだからであって別に他意はない。

建築物や景観を、「歴史的だから」と言ってむやみやたらと保存しようとするのにはちっと違和感がある。そうした行為は、その建築物なり景観に対する評価を現在の評価のみに固定し、過去や未来におけるそれを封殺するものではないか。
歴史的だから価値があるとされている建築物でも、それが建てられた当時は、それより前に建てられていた建物や風景に対する評価の方が上で、必ずしも良い物ではなかったかもしれない。
また今ある歴史的な建築物を取り壊して、新しい建物を建てたとしても、将来的にはそれが良い評価を受けるかもしれない。
歴史的であるという理由でそれを保存するのは、こうした過去への想像力や未来への可能性を無視することにはならないか。
もちろん、それが歴史的であるという理由だけでなく、それ以外に多大な価値を創出しているとなるとまた話は別になるのだが。