絶倫ファクトリー

生産性が高い

弁証法的試み

うちの大学は、三学期制をとっている関係上、今日から夏休み。
地元の友達と日程があわせづらいのが悩み。

あ、図書館で予約していた本が帰ってきた!良かった。

以下メモ程度に。

コルビジェを祖とする、近代都市計画理論は、現在コンパクトシティやニューアーバニズムといった潮流の中で、否定されている。スカイクレーパーで地上の密度を下げて、高層化させるやり方は、パーミアビリティを下げることになり、犯罪を招くからだ。
にもかかわらず、日本では未だにマンションの建設が絶えない。これは都市計画というより、無計画な都市の中で資本が幅を利かせているといったほうがいいのだろう。では果たして、こうした高層マンションは本当に都市において悪なのか。逆にいえば、高層マンションを取り除き、クルドサックをやめて、歩行者と自動車を同じ道に通せば都市に活気は戻るのか。モダニズム的な都市計画に対する単純なアンチが、即座に良質な都市計画を意味するとは言い難い気がする。
今後は、モダニズム的な都市計画のオルタナティブとして現れてきたまちづくりの流れを、批判的に捉え返すことで、またそれとは別の視座を探って行きたい。それはモダニズムへの回帰に直結しない。モダニズムを「正」とするなら、新しいまちづくりの流れを「反」とし、それを捉え返すことで「合」を探るという弁証法的な試みである。