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第21回参議院議員選挙

雪崩のごとく自民が議席を減らしている。おそらく年金問題でのエラーがでかいのだろう。
ただ年金問題は特に安部さんだけが悪いというわけではなく、自民党体制への不信任であっても安部さんへの不信任とは直結できない気がする。
そもそも年金問題って自民党議員や民主党議員がぎゃあぎゃあ騒いだところでどうなるもんでもないのではないか、と思う。


今選んだ国会議員は、あと6年仕事をする。それを選ぶのに目の前の年金制度を争点にするのはどうも違うんじゃないか。
なので僕は年金制度をそこまで重視してない人に入れてきた。


しかし、元来保守的であった自民がネオリベ的改革・成長を訴え、民主が生活保守的な役割に回るというのは、実に不思議な感覚。


さっき島根選挙区で当選した亀井さんがコメントしていた。
「改革改革というけれど、地方は痛いばかりで『話が違うじゃないか』と言っている」
何の「話」と違うのか不明瞭なので断定しがたいが、話が違うと一番いいたいのは安部さんだろう。
自民党は05年衆院選で圧勝し、その流れを汲んで小泉首相の後継者として世論の支持を引っさげて出てきたのに、いまさら手のひら翻されても困る、と。

今回は民主が圧勝したが、将来的にいざ民主が政権を取るとそれはそれでこの国民は「話が違う」とか言い出すのではないか。
年金問題でも生活格差でも憲法でも、その候補者・党の何を支持しようが一票は一票である。年金問題が争点だと思って民主に投票したらうっかり格差が余計開きました、とか、憲法変わりました、とか。その逆もまたしかり。特に選挙の主流の焦点になっていなトピックを細かくチェックしていくことが大事なのに、それを怠って選んだ後に話が違うというのはおこがましい。自己責任である。

間違った人間を選んだならば、選んだ側にもペナルティがきてしかるべきではないか、と思う。有権者にはその意識が足りないのではないか。