本で振り返る2007年
今年を振り返る、とかやりだすとキリがないので、読んだ本を振り返りたい。
今年出版された本ベスト3
東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)
- 作者: 東浩紀,北田暁大
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/01
- メディア: 単行本
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ギリギリ2007年出版の本。自分の中での影響もだが、自分の周りへの影響も大きかったような気がする。東浩紀がリバタリアンとしての立場表明を強めた本とも言える。
「ジャスコ化」という言葉は分かり易さがあり、ゼミなんかでもよく使われた。セキュリティ/バリアフリー万歳!の理論に抗うことの難しさがよく分かる本。
計算不可能性を設計する―ITアーキテクトの未来への挑戦 (That’s Japan)
- 作者: 神成淳司,宮台真司
- 出版社/メーカー: ウェイツ
- 発売日: 2007/04/14
- メディア: 単行本
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同じく宮台真司の本で「幸福論」というのが出たのだが、個人的にはこっちのが面白かった。「ゲートキーパーはゾーニング強化するからダメ」という思考は強く印象に残った。他にも多くの示唆的な言葉があり、宮台の本の中では一番好きかもしれない。
- 作者: NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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もう定番しか紹介してない気がするけど、気にしない。
いまや「ワーキングプア」という言葉が広まり、どういった内容なのか想像もつくかもしれない。しかし実際に読んでみると、やっぱり衝撃は大きい。
今年読んだ本ベスト3
モダニティと自己アイデンティティ―後期近代における自己と社会
- 作者: アンソニー・ギデンズ,秋吉美都,安藤太郎,筒井淳也
- 出版社/メーカー: ハーベスト社
- 発売日: 2005/05
- メディア: 単行本
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ギデンズの2005年の本。ただしそれは日本語訳で、実際にはベックらと書いた「再帰的近代化」より以前の本である。
「再帰的近代」「ルーティーン」「セラピーの重要性」など、かなり重要なタームがちりばめられている。出たときに読んでおきたかった。
- 作者: 萱野稔人
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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萱野稔人の2006年の本だったか。暴力と権力の関係性を、フーコーを読み解きながら明らかにする。その手法の斬新さもさることながら、読み易さも非常に嬉しい。もう一度読んでおく必要がある。
- 作者: ロバート・D.パットナム,Robert D. Putnam,柴内康文
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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ゼミで読んだ本。ソーシャルキャピタルについて扱った集大成とも言うべき本。
ゼミだとパットナムに批判的な声が多かったが、ゼミ論では何とか「名誉挽回」出来るようにしたい。
何か定番というか有名どころしか挙げてないが、まぁそんなもんだろう。他にもlife本とか色々挙げたいのはいくつかあったし、今読んでいる本でも面白いのはたくさんある。来年はもっと本を効率よく読んでいきたい。
皆さんも何か今年の本・今年読んだ本でお勧めがあれば、ぜひ教えてください。
では良いお年を。