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絶倫ファクトリー

生産性が高い

エル・グレコの絵がめっちゃマジック・ザ・ギャザリングのイラストっぽい。

爆弾低気圧に紛れて4時くらいに行けば空いてるだろうという魂胆で、会期末最後の土曜日、エル・グレコ展に行ってきた。

構図が凄い、時間的な動きを感じるなど、素晴らしい点はいくつもある。しかし一番印象に残ったのは、エル・グレコが<見えないもの>を<見えないもの>として絵画に落とし込んでいる点だ。キリストや使徒がまとう<holy>な感じを、そのままオーラのように人物の周りに描いている。

エル・グレコの絵、特にヴェネチアでの修行を終えたトレド時代は、筆致が荒い一方で陰影がはっきりしており、デフォルメがされている。昔スペインで実物を見た時、妙に漫画っぽいなと思った記憶がある。卑近な例で言えば、超サイヤ人の「気」やハンターの「念」がそのまま西洋絵画の中に現れた感じだ。

加えて、エル・グレコの絵は動きがある。それは時間的な動きだ。「受胎告知」はモチーフとしても彼の作品としても有名なものだが、彼はこのモチーフで別の絵を描いている。

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2枚目のほうがトレド時代に描いたものだ。1枚目はそれまでの宗教画のように、1枚の絵の中でエピソードが完結している。聖書の1エピソード、つまり「物語」をキャンパスの中に押し込めている。一方2枚目の方は、「瞬間」を描いている。観るものに「この後何が起こるのか」を想起させる。

で、これが何に見えるかというと、Magic The Gathering のイラストである。

カードゲームのイラスト、特に(クリーチャーやモンスターではなく)呪文系のイラストは、そのカードが使われた時の状況=カードの効果をイラストにしている。エル・グレコの画は

・<目に見えないもの>=超自然的なものをそのまま記号化している。ファンタジーっぽい。
・「瞬間=状況」を描き、その後の動きを想起させる。魔法を使った瞬間を描いているかのよう。

ということで、非常にMtGっぽい。

この「キリストの復活」とか絶対キャプションに「すべてのパーマネントを破壊する」とか書いてある。
キリストのこのドヤ顔はもしかしたら再生できないかもしれない。

【キリストの復活】 4白白 ソーサリー
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あと「無原罪の宿り」は多分 5/5 飛行持ちの天使トークン出てくる。
きっとインスタント。

【無原罪の宿り】 3白白 インスタント
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ということで何が言いたかったかって言うと、
・エル・グレコ展素晴らしかった。あと数時間しか開催してないけど超おすすめ!!
・ねとぽよのブログに 【跡地】インターネットはMtGを変えた ~Magic the Gathering 20周年に寄せて~ - netpoyo広報ブログ っていうMtGに関する記事を寄稿したよ!! こっちは超真面目に書いたのでぜひ読んでね!! 宣伝でした!!