絶倫ファクトリー

生産性が高い

読書日記

活字をつめ込みすぎた

一気に三冊。幸福論―“共生”の不可能と不可避について (NHKブックス)作者: 宮台真司,鈴木弘輝,堀内進之介出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/03メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 30回この商品を含むブログ (64件) を見る宮台 真司, 鈴木 弘輝…

「昭和33年」

昭和33年 (ちくま新書)作者: 布施克彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/12メディア: 新書 クリック: 26回この商品を含むブログ (13件) を見る「Always 三丁目の夕日」等、昭和30年代を美化したようなノスタルジーブームに異を唱える本。「あの頃は決し…

「差別言論」

差別原論―“わたし”のなかの権力とつきあう (平凡社新書)作者: 好井裕明出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 136回この商品を含むブログ (21件) を見る「差別の社会学」の好井先生の本。 なかなか面白い。 好井先生は…

「郊外の社会学」(改変)

郊外の社会学―現代を生きる形 (ちくま新書)作者: 若林幹夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/03メディア: 新書購入: 3人 クリック: 81回この商品を含むブログ (53件) を見る4/21 改変 アマゾンのレビューにも書いたのだけれど、この本は無理矢理「動ポ…

「非行少年の消滅」

非行少年の消滅―個性神話と少年犯罪作者: 土井隆義出版社/メーカー: 信山社出版発売日: 2003/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (16件) を見るテストと言うこともあり、さくさくっと読んでみたのだが、なかなか面白い。2000年…

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)作者: マックスヴェーバー,大塚久雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1989/01/17メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 188回この商品を含むブログ (232件) を見る去年読んだのだけれど、レポートの関…

読書欲再燃?

最近ゼミ論用の本を中心に本を欲している。読書のスピードがけたたましく遅い俺としてはわりと速いペース。過防備都市 (中公新書ラクレ)作者: 五十嵐太郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/07メディア: 新書購入: 1人 クリック: 26回この商品を含む…

ブログ論?

ネット社会の未来像 (神保・宮台激トーク・オン・デマンド (3))作者: 宮台真司,東浩紀,西垣通,神保哲生,水越伸,池田信夫出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2006/01メディア: 単行本 クリック: 30回この商品を含むブログ (51件) を見るを読んでいて、東浩紀が「…

カタルニオチル ナラ オチテシマエ

「ニート」って言うな! (光文社新書)作者: 本田由紀,内藤朝雄,後藤和智出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/01/17メディア: 新書購入: 14人 クリック: 354回この商品を含むブログ (286件) を見る「ニートって言うな!」を読んで思ったんだが。ポスドク問題…

方法序説

うんうん、デカルトが頭がいいことは分かった。何か気象学やら光の関係についてかなりグダグダ述べてる。ただ、どうやら彼は神の存在を通して「真」なるものを見ているようだ。そして、この本における中国人への蔑視とも取れる表現を見る限り、一神教のない…

動物化するポストモダン

「小さな物語」から「大きな物語」にさかのぼる時代、そして後者の喪失によってフェイクとしての「物語」を求める時代、そしてそのフェイクすら必要とせず、ただ単に深層のデータベースを貪る現代のオタクたち。それはコジェーブが指摘した「動物的」な態度…

希望格差社会

さて読み終わりました希望格差社会。感想としては。「下流社会」のネタ本。以上。ってことで終わらせたいんですがいいですか?いややってることは下流社会よりもう一個メタレベルが上のことだと思うんだけど。要は日本の構造を「希望」を媒介にしたシステム…

ふと思いついた

これ読んでみて思ったこと。東浩紀が、昨今の「感動系」の流行について反駁不可能性の観点から論じていた(情報が氾濫し、あらゆる言説に反駁可能性が生じつつある今、感動した/しないという完全に個人の感情にゆだねられた反駁不可能な言説に人々が向かう傾…

ー読書日記ー#4−1 公共性の構造転換 第一章 ハーバーマス

■概観■公共、という言葉が何を示すのか。公共性を学ぶ際、それは非常に根本的な問題であり、まず最初に定義されるべき問題であろう。だがえてして、この抽象的な言葉は始まりでもありまた、終わりでもある。何が公共性なのかを始めに問い、その答えが一冊の…

ー読書日記ー#3 公共哲学とは何か 山脇直司

アマゾンのブックレビューで非常にうまいのを見つけちゃったんでなかなか書く気が失せたけど。リベラルな文体ながら、決して普遍主義一辺倒にならない形で公共性の在り方を描いている。「活私開公」は本書のメインテーマであり、最終的な目標でもある。これ…

ー読書日記ー♯2 下流社会 三浦展

確かに売れている。新書で、周りに買った人間を四人も見たのは初めてだ。にもかかわらず、いやだからこそというべきか、読後の言い知れぬ気持ち悪さは筆舌に尽くし難いものがあった。そもそも本書で扱われている「階層化社会」という概念は、本来の意味での…

ー読書日記ー♯1 資本論 第一章 商品

商品とは?使用価値と交換価値という二重の価値形態を持つ物体。使用価値はその有用性によって大きさが計られ、交換価値は商品に費やされた抽象的人間労働の時間の長さによって大きさが決まる。商品が交換される際、その直接的交換可能性は、人間労働の具体…