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女性車両は「差別」か


某所でちっと議論になってたので。議論というわけでもないですけど。

どうも最近電車の女性専用車両にフォビアを示す男性陣がいるらしい。
あれは男性を差別してると。

結論から言うと「差別なわけねーだろ」というオチなんですが。
大体あれを差別と言う人間はまず一般車両の痴漢を撲滅せにゃなりません。諸悪の根源はそれです。
「そんなの俺らの知ったこっちゃない」というのならば、「差別だ!」という声にも「知ったこっちゃない」というしかありません。お互い不干渉。それで解決。

で、何で僕がこんなことを言っているのかというと、フェミニストなわけでも女性の支持を得たいがためでもない。
むしろ「差別だ」と声を荒げる男性とともに、そこに反論を加えない女性もやっぱり批判されるべきでないかと。

とりあえず「差別だ」の声には「じゃあさっさと痴漢をなくせ」と言っておけばいいんですが、「痴漢にあうなぞ単なる被害妄想だ」と言うやつらはどうするのか。

被害妄想ではない。女性専用車両の場合は、女性が一般車両の中において痴漢にあうかもしれないというリスクを内面化し、一つの規律として取り込んだ結果、なので。ここにはリスクの内面化、つまりリスクにおける可能性から蓋然性への変換が生じている。そしてその変換にはそれに値するだけの根拠がある。
被害妄想は、その変換に根拠が無い場合をさすわけで。誰も居ない砂漠のどまんなかで「やだ痴漢にあうかも!」とか言ってるならそりゃ被害妄想です。病院に搬送です。

可能性→蓋然性の変換に根拠があるかないかについては、過去の実例を見ればまぁ一目瞭然なわけで。
ただしここの根拠付けに、「近年、痴漢件数が急増している!」みたいなグラフをどっかから引っ張ってくるのはお勧めしません。この5年だけ見ても、その20年前はもっとずっと多かったかもしれない。
またそういった犯罪に関する統計は、実発件数と認知件数の間に暗数がある場合が多く、特に親告罪の場合なんかは顕著です。よってただ単に認知件数が増えているだけだという反論を逆に食らいかねませんので。(これは少年犯罪の統計を読み替えるときにも使われる手段です)