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Deliciousを久々に見たらひどいことになっていた件

Deliciousを久々にみたら、ひどいことになっていた。

 

Delicious

 

はてなブックマークの元ネタくらいに考えていたのだが、今はキュレーションサービスに舵を切ったらしい。キーになるのは「Stack」という概念だ。Pinterestをご存知の方はPinterestの「Board」にあたるものだと考えてほしい。

 

Deliciousでブックマークしようとすると、ブックマーク画面でどの「Stack」にそのページを加えるか選ぶよう迫られる。あとから変更できるのだが、Deliciousのトップページはすべて「更新されたStack」の情報が並んでおり、このStackが重要な機能であることが分かる。

 

Stackは、要はNaverまとめページだ。自分の好きな切り口で、自分のブックマークしたページ(引用含む)や画像、動画を1つのページにまとめられる。

 

はてなブックマークがユーザーをユーザー単位でしかフォローできないのに対し、DeliciousはこのStack単位でフォローできる。Stackはタグとは異なる概念だ。タグは「サッカー」というタグの下に、そのタグを付けたすべてのユーザーのすべてのブックマークが集まるが、Stackはユーザーとトピックの掛け合わせで出来ている。AさんのサッカーというテーマのStackをフォローした場合、Aさんが作るラーメンというテーマのStackは自分のフィードに入ってこない。はてなブックマークでは一度ユーザーをお気に入りにしてしまえば、その人が何をブックマークしようが、その情報は「お気に入り」フィードの中に入ってくる。

 

はてなブックマークの課題はお気に入りに入れるユーザーを見つける導線が細いことだが、Stackがあれば、Stack単位でユーザーの趣味や考えを見せることができる。ユーザーに対する興味関心の導線が、増えることになる。

 

……とここまで書くとずいぶんいいことづくしのようだが、僕はこれを机上の空論だと思っている。図に書くとこれはかなり綺麗だ。上手く機能するように思える。ところが実際に出来上がったStackページを見ると、実に中途半端なのだ。ある人はStackを自分のブックマークを整理するための概念として使い(カテゴリー分類的に使っている)、ある人はNaverまとめのように、Stack1ページ全体で1つの文脈を作ろうとしている。

http://delicious.com/stacks/view/Ot3fGq カテゴリ的に使われた例

http://delicious.com/stacks/view/OxAPLq 1つの文脈を作ろうとした例

前者の、情報整理的な概念のStackページの中に後者のNaverまとめような文脈はない。そのためStackページ単体で見ても、とくに面白見はない。一方Naverまとめのように作られたStackページは単体で見て面白いものもあるが、一度文脈が作られてしまえばその後そのStackページが更新されることはほぼないだろう。Stack単位でフォローするメリットはない。しかもぱっと見たところ、Delicious内に面白いStackページを見つける手段が見当たらない。

 

とにかく中途半端である。Stackというページが、ユーザーに対してどのような価値をもたらすのかとても曖昧なのだ。単なる情報整理のためのクッションページなのか、全体で1つの文脈を作るのか。同じ「オンラインに情報をクリップする」という行為でも、前者と後者では全く意味合いが異なるし、アウトプットは異なるものになる。にもかかわらず、DeliciousはそれらをStackページという単一のアーキテクチャにまとめてしまっている。

 

Double click ad planner  でhttp://delicious.com/ のユニークユーザー数の推移を見てみたところ、リニューアルがあった昨年の秋以降、ユーザーの減少は止まっているようだ。ただそのあとは横ばいで、ユーザーの拡大とまではいっていないようだ。