絶倫ファクトリー

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2007-01-01から1年間の記事一覧

本で振り返る2007年

今年を振り返る、とかやりだすとキリがないので、読んだ本を振り返りたい。 今年出版された本ベスト3 東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)作者: 東浩紀,北田暁大出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/01メディア: 単行本購…

恋空読了―「リアル」の調達先としてのケータイ小説

「ケータイ小説のリアル」と題されたCSF定例会に参加すべく、「恋空」を読んだ。 若干反則気味だが、PCからautopagerizeを使ってガリガリ読んだ。読んだというよりスクロールしたという意識の方が強いけど。 つーかあれって初出は魔法のiランドじゃなかった…

MyMiniCityに登録してみたよ

MyMiniCity人が訪れるたび街が成長するという、箱庭的な何か。 英語だけど、登録は簡単なので皆さんもやってみると面白いかも。 工業とかが成長するとビルも建つそうな。 コメントも書き残せるので、ぜひおいでませ。

「不安」は金が勿体無いからやめろという話。

監視カメラ付けて子供にGPS携帯持たせてるような「不安」な人々には、「金が勿体無いからやめろ」で良いんじゃないかという話。(12/18 文章下段に追記) 以前実家に帰ったときに母親と話していたら、件の「少年犯罪神話」―少年犯罪は近年増加していて、凶悪…

 法とか常識とか規範とか

ちょっと前置き 今回もまたtwitterでの発言をサルベージ。ただし方法論としては twitter を中心にした文章生成作法 - レジデント初期研修用資料(旧) のやり方を参考にさせていただいてます。 ちなみに僕はtwitterの自分や他人の発言を切り出すのにはgoogle…

コンテンツの評価方法―数的評価か質的評価か

昨日、一昨日のエントリに絡んで、Twitterでm_um_u氏としゃべったことからサルベージして思考をまとめる。確かに東浩紀の言葉を借りるまでも無く、インターネットの普及でコンテンツの「作り手の数>読み手の数」という図式に近づきつつある。そうした変化の…

ケータイ小説と陰謀論て似てる気がする。

ケータイ小説について書こうとしたんだけど、だらだらの文章になったので「リアル」についての要点だけ書く。 ケータイ小説も陰謀論も、「隠された世界」の暴露によるカタルシスという図式において等価だと思う。以下議論。ケータイ小説の流行について、実際…

「アキバから考える―ニッポンポップカルチャーの未来」を聞いてきた。

「デジタルアートフェスティバル2007」の一環で、富士ソフトプラザビルで上記タイトルの様な対談が行われた。 パネリストは、東浩紀(批評家)・井上伸一郎(角川書店取締役)・クワクボリョウタ(メディアアーティスト)・森川嘉一郎(建築学者)、司会に森…

ウェブ本棚のまとめ

僕は大学に入って一人暮らしをするようになってから、よく本を買ったり借りるようになった。 そうして読んだ本を、ウェブ上に登録していつでもどこでも確認できるようするサービスがある。僕はそれを勝手に「ウェブ本棚」と読んでいるのだが、そうしたサービ…

 Lifeトークイベントを聞いて―「やってみよう」の可能性と危険性―

文化系トークラジオ Lifeの書籍化を記念して、今月の11日に番組のパーソナリティたちによるトークイベントが行われた。その内容を聞いての感想。とりあえずお時間のあるかたはLifeのページに飛んで内容を聞いていただきたい。僕が言及するのはポスト「失われ…

 mixi/twitter―「繋がりたい」ではなく「知りたい」という欲望

もはや「ウェブ2.0」は「ウェブ2.0(笑)」に変わり、記号としては耐用期間を超えてしまった感がある。けれどそれは単なるマーケティング用語ではなく、いくつもの「カタチ」になってそのコンセプトは生き続けている(と信じたい)。mixiが単なる日記の見せ…

「文化系トークラジオ Life」―ロストジェネレーションについて―

[rakuten:book:12544438:detail]いやー素晴らしい。この本は、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeというラジオ番組の内容を書籍化したもので、僕は普段podcastでこれを聞いている。メインパーソナリティは社会学者の鈴木謙介で、サブとして仲俣暁生さんや津…

「生きる意味」を問うということ

このブログだと都市社会学系のことについてばっかり書いてるのだけれど、実は大学の授業では他にゼミっぽいものとして医療社会学の調査実習の授業も受けている。実習と言っても、闘病記を読んでそれについて考えるという形式なので、病院に行って何かを聞く…

コンビニについて―感想

日曜日、サークルの仕事をほっぽりだしてCSFに参加した。今回はコンビニ特集。ほとんど僕は話を聞いてるだけだったのだけれど、いくつか気になったことがあったので書いておく。 店員/客の結節点としてのPOSシステム コンビニを社会学的に捉える、としたとき…

Twitter始めました/都市とアイデンティティ

今更ですがTwitter始めました。 某新型ブラウザの使い心地を確かめるために今さらですが始めました。 ID:klov 見つけたらお気軽にfollowどうぞ! 都市に対するアイデンティティの種類―固有性について 9月のあるときからふとひっかかって、それがのどの奥に…

「新聞社―破綻したビジネスモデル」

【送料無料】新聞社ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 雑学・出版・ジャーナリズム > ジャーナリズムショップ: 楽天ブックス価格: 735円楽天で詳細を見るデザインを変えました。文字が小さくなったが、長文を書きがちなこのブログに…

学園祭/差別と区別

学園祭の宣伝 1.サークルでどら焼き屋さんをします。 主体になってるのは一年生なのですが、僕もふらふらしているかもしれません。 可愛い子いっぱい用意してます。僕に袖の下をこそっと(そしてごそっと)渡すと、後ろの茂みでごにょごにょ!とかもありだ…

柏初上陸―「柏から考える」の感想

三日に、柏市で「東京から考える」の著者・北田暁大氏と、僕のゼミの五十嵐先生が「柏から考える」なる対談をやるとのことで、聞いてきた。 五十嵐先生は柏にずっと住んでいて、北田氏も柏在住だったことがあるらしい。そんなわけで、五十嵐先生と縁のある柏…

権力主体の喪失―携帯電話を巡って

間が空いてしまった。八月はサークルとバイト、九月は延び延びにしてきた宿題をやっていた。(うちの大学は九月から授業)(成長しないな!)先日、haruで繋がりのある方が、「仕事中、小学生の息子がつまらない用事で電話してきたので怒った」と言っていた…

裁判は「真実」を「明らか」にしない。

僕は映画は見ていないのだけれど、その通り!とひざを打つ思いをしたので。『それでもボクはやってない』 - logical cypher scape あと、裁判というのは、真実を明らかにする場所ではない、ということも 山口県光市の母子殺害事件の裁判過程、およびそれに対…

漫画「ぼくらの」と宿命

最近ふと、「謂れのある宿命・謂れのない運命」どちらが残酷で、どちらが自由なのだろうか、ということを考える。【送料無料】ぼくらの(1)ジャンル: 本・雑誌・コミック > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 590円楽天で詳細を見るこの「ぼくらの」という…

中間組織型からマス・コントロールへ

選挙結果についての考察を、テレビ・新聞・ネットをさまよってちょこちょこと見てみた。先生のブログから引用。柏ウォーカー!: ・・・・・まだまだこんな風に生きてみた ……大半の有権者が、利益団体に組織化されていないことはもちろん、地域からの誰かから…

第21回参議院議員選挙

雪崩のごとく自民が議席を減らしている。おそらく年金問題でのエラーがでかいのだろう。 ただ年金問題は特に安部さんだけが悪いというわけではなく、自民党体制への不信任であっても安部さんへの不信任とは直結できない気がする。 そもそも年金問題って自民…

学問バトン

なるものがid:sakstyle氏から回ってきました。すげー楽しそう。多分彼ほど濃いものは書けないだろうが、自己紹介がてら書いてみる。 ◆あなたの専門・専攻・得意教科は?社会学専攻。現在は都市社会学のゼミに在籍。 ただし興味・関心領域と言われれば、哲学…

音楽とアウラ

アルバムを無料配布したPrinceの戦略(1) « WIRED.jp Archives最近感心したエントリがこれ。 要はプリンスが自分の最新アルバムをタダで配り、その後行われるライブでペイしよう、という作戦に出たという話。 Princeの新戦略が成功しているのは、このデジタル…

「ウェブ社会の思想」

【送料無料】ウェブ社会の思想ジャンル: 本・雑誌・コミック > PC・システム開発 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,124円楽天で詳細を見る「ウェブ社会の思想」というタイトルだけ見ると、「ウェブ進化論」の類のウェブ2.0的なウェブ未来論か、「計算…

はてなスターの選択性について一言

頭は覚醒状態なのだが、機嫌が悪いので今日はメモ書き程度に。はてなスターに関して、「せめて選択性にしろ」というクレームが一見すると多いようなのだけれど、これは裏を返せば「自分が選択したサービスが最適である」という思考に基づいていないか。そも…

はてなはmixiの夢を見るか

・ブログをいっそう楽しくする「はてなスター」をリリースしました - はてなスター日記 ・はてなからのメッセージを集約する「はてなメッセージ」をリリース - はてなメッセージ日記んー、つまるところ、ブログをメインにした開放的なサービス集合体でありな…

「嫌なニュースは見ない」の危険性

嫌なニュースはそもそも見ないという選択肢 | Lifehacking.jp↑のタイトルにある「嫌なニュースはそもそも見ない」というのは、エントリにもあるように「悪いニュースの洪水に流されて、感覚が鈍化するくらいなら、テレビのニュースくらい切っておこう」とい…

ニュースサイト風SBM型Tumblr!

はてなブックマークは、便利なのだがブックマークしたあとどう活用するかが難しい。 あとで読もう〜と思っていたものでも読まなかったり、読んでも中身を忘れてしまったりする。 かといって逐一要約しようとしても、コメントの文字数が限られている。という…