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いじめと厳罰

興味ないとか言っておきながら散々書くわけで。そんなもんです。

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前回のエントリを踏まえると、こうした厳罰化はあまり意味をなさない。「いじめ」フレームが「教師」−「生徒」フレームの解体された環境で発生する。だが加害者への処罰は「教師」−「生徒」フレームに「いじめ」フレームが立ち現れて初めて、つまりいじめが公的に「発生した」と認識されて初めて成し得るものだ。だとすれば、こうしたあからさまな厳罰化は「いじめ」フレームのさらなる隠蔽を招く。いじめる側は、より見えにくい形でいじめを行うようになる。もし有効性があるとすれば、それは「教師」−「生徒」フレームの最大限の強化によって、あらゆるいじめを白日の下に晒す措置とセットである必要がある。つまりは学校側による常時監視体制だ。
こうなってはもう、いじめの一層の陰湿化と監視のいたちごっこである。その上いじめのタイプに「仲間はずれ」や「無視」のタイプがあるが、これは単なる「いじめ」フレームの一環というより、「『友達』『仲間』フレームから外すといういじめ」フレームであり、相互行為空間をターゲットとなった人間と作らないという選択である。これは単なる言葉や身体の暴力より一層発覚しづらい。

そういうわけで単なる厳罰化によるいじめの抑止というのは効果がないと思うのですが。それとも生徒はほとんど全て学校側による監視を受け入れるのだろうか。それは「いじめをゼロにできる」というズレた思想に基づいているような気がして、あやうい気がします。